(1)臨時台湾土地調査局公文類纂を中心とし、関連する台湾総督府文書の調査・分析を行い、翻刻・入力を通じて文字情報データベースを構築する。 (2)上記の調査を行った総督府官員の業務記録から、彼らの台湾統治に臨む姿勢と資質を探り、外地で展開した明治官僚制の特質を探る。同時に、その作業を通じて総督府に対する評価を導き出す。 (3)台湾において漢民移住者が形成してきた旧慣の実態と、清朝政府の施策を分析し、そのような状況下で総督府が採った統治手法の実態を解明する。 (4)史料調査は主にインターネット経由で文書画像を取得する手法をとるが、校訂のための原本確認をかねて国史館台湾文献館を調査地とし、現地の研究協力者との打合せや研究会を実施する。あわせて研究機関に現地の研究者を招き、国際的なシンポジウムを開催して、情報交換と研究の進捗を図る。
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