研究課題/領域番号 |
20402021
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
李 海峰 山口大学, 経済学部, 教授 (00346545)
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研究分担者 |
米谷 雅之 広島経済大学, 経済学部, 教授 (50034864)
藤原 貞雄 山口大学, 名誉教授 (10034878)
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キーワード | 大衆消費社会 / 消費実態調査 / 質の良いデータ確保 / 研究公開発表 / 本格的な解析作業 |
研究概要 |
本研究は、中国における市場経済発展の過程において社会経済がどのように変動しているか、大衆消費社会がどのように形成されているか等について、経済水準の格差が拡大しつつある都市と農村で消費者の生活や意識行動の調査を行い、中国における大衆消費社会の成立プロセスを解明するための3年間の研究である。 今年度は初年度であり、研究計画のとおりに、まずランダムに選定された経済力水準の異なる3都市・農村地域(北京に近い最大の沿海都市の一つである天津市、西北部の大都市西安市、湖北省の農村地域の小都市鐘襄市)において、2008年12月から2009年2月まで調査を実施した。アンケート調査の回答・収集にやや困難な面があったが、何とか計画通りに調査を終えることができた。 これらの都市・農村地域での調査データの集計や解析を予定しており、今後本格的な解析作業を予定しているが、一部の解析結果に基づいて、幾つかの研究論文をまとめることができた。それらは、「中国大衆消費社会研究会」開催し、公開発表している。また『北海道大学経済学研究』、『広島経済大学経済研究論集』や『東亜研究雑誌』等の学術雑誌に掲載するとともに、中国の南開大学との共同主催の2008Sino-Jpan国際学術学会や、日本消費者教育学会などに発表したほか、いくつかの作成中、もしくは投稿中の論文もある。これと同時に、次年度の農村地域での調査、都市部の自家用車販売市場の調査を中心に調査準備の作業もすでに進めている。農村地域では、無作為によるサンプルの抽出(各調査地域200世帯-300世帯)、自動車販売市場でのインタービューによる調査など具体的な内容やスケジュールについての交渉を中国側の協力者と行い、調査段階での質の良いデータ確保のために、調査予定の各地域で実験的調査を実施し、問題点などについて検討している。現在、今年度の調査データの統計処理を行うと同時に、来年度の具体的な調査実施の準備を進めているところである。
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