研究課題/領域番号 |
20402029
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研究機関 | 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 |
研究代表者 |
伊藤 成朗 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 開発研究センター開発戦略研究グループ, グループ長代理 (50450482)
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研究分担者 |
高野 久紀 日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地城研究センター東南アジアIIグループ, 研究員 (40450548)
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キーワード | 保険 / マイクロファイナンス / フィールド実験 / 情報の非対称性 / 行動経済学 |
研究概要 |
(1)マイクロクレジット研究 フィールド実験の実施に関しては、金融危機の影響により、研究協力を予定していた機関の資金繰りが厳しくなり、新規顧客への融資提供が困難になったことから、平成20年度の実施を見送ることとなった。平成20年度中実施を目指して他の金融機関も訪問したが、極度に秘密主義的でデータ公開を拒否したり、共同研究に関する条件について交渉に全く応じないなど、実施上の難点あったので、平成21年度に繰り越すことを決めた。本研究については、平成21年度に別のマイクロクレジット探して実施することとした。 (2)マイクロ保険研究 2008年9月、12月、2009年3月にBiocon Foundation(以下BF)のあるバンガロールに伊藤と高野が赴き、実験介入前のベースライン調査の準備、サンプル・フレーム決定、質問票作成とそのプリテスト、インタビューアのトレーニングを実施した。とくに時間と労力を要したのが、サンプル・フレームの決定と、保険に関わる知識や選好を知るために、くじなどを多用した実験的質問であった。サンプル・フレームには村をクラスターとするクラスター・ランダムサンプリングを採用した。実験的質問は、パラメトリックな効用関数と確率ウェイト関数を想定し、複数の質問への回答を組み合わせることで、リスクに対する態度が識別できるようにした。日本からは密接に連絡を取り、適宜指示をしながら家計調査の進捗状況を見守った。質問票確定後は、データ入力プログラムを作成した。
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