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2010 年度 実績報告書

フィールド実験によるインドの貧困削減政策の分析

研究課題

研究課題/領域番号 20402029
研究機関独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所

研究代表者

伊藤 成朗  独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 開発研究センター・ミクロ経済研究グループ, 研究グループ長 (50450482)

研究分担者 高野 久紀  独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 研究人材課, 研究員 (40450548)
キーワード保険 / マイクロファイナンス / フィールド実験 / 情報の非対称性 / 行動経済学
研究概要

(1)貧血対策介入実験
貧血症はだるさや頭痛などを伴い、文字通り生産性を低める効果がある。このため、労働生産性を発揮して所得を得なければならない貧困層が貧血症を患うと、ただでさえ機会に乏しい状態から、さらに低賃金と不完全就労という負担を背負うことになる。このため、カルナタカ州北部貧困地域の一村を対象に、現在推奨されている貧血症対策の有効性を探るため、実験介入を行った。
まず、村全体のセンサスをした後に、ランダムに家計を選別し、戸別訪問で血液検査を実施した。ここで貧血症と判断された女性に対して鉄分錠剤を供与し、半年にわたる貧血に関する学習会合参加を促す介入を実施した。ベースライン調査を戸別訪問時に実施し、家計レヴェルでランダム化試験をすることで、介入の効果を推計することを目的にしている。本研究の強みは、実験介入によってインパクト推計が歪みなくでき、信頼の高い政策評価が可能になるだけではない。ヘモグロビン濃度を定期的に計測することにより、介入の成果が具体的な数殖で得られる点も、通常の経済学研究には類例を見ない。2011年に1000名余の標本に対して開始し、2012年にフォローアップ調査を実施して効果を推計する予定である。
(2)農村医療情報整備
本研究では、医療サービス需要と保険需要の関係性を探ることを目的としている。このためには、マイクロ保険導入地域での個別訪問によって600余家計から医療情報を収集した。ベースライン調査を2010年、2011年にフォローアップ調査を実施した。2012年にパネル構築後、年内に関係性を推計する予定である。

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公開日: 2013-06-26  

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