研究課題/領域番号 |
20402032
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
高橋 淑郎 日本大学, 商学部, 教授 (00211342)
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研究分担者 |
劉 慕和 日本大学, 商学部, 講師 (90349952)
大道 久 日本大学, 医学部, 教授 (60158805)
小出 大介 東京大学, 医学部・附属病院, 客員准教授 (50313143)
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キーワード | Balanced Scorecard (BSC) / 医療政策 / システムレベルのBSC / 経営戦略 / BSC導入意図 / 成果評価 / ヘルス・リテラシー |
研究概要 |
本年度は、アメリカの研究者であるGeorge Pinkらの2003年の文献サーベイを発展させ、2008年までの文献のサーベイを徹底的に行った。その後、その成果を踏まえ、平成17〜19年度の科学研究費による高橋らのアンケート調査項目を基礎にして、今回の研究目的に沿ったアンケート項目を検討し、日本の協力病院でプレテストを実施した。さらに、この日本バージョンをもとに、カナダのオンタリオ州でのアンケート調査に向けたオンタリオバージョンを作成した。しかし、この段階で、医療制度の相違、アンケート調査に対する病院の人々の印象や態度の相違が障壁となり、日本バージョンと全く同一のものを作ることはできなかったが、それらの意見をフィードバックし、日本バージョンを若干修正することで、共通のアンケートが完成した。これを用いて、2009年には実際の調査に入るとともに、同時にイタリアなどのバージョンを開発する。 また高橋はカナダのオンタリオ州の保健省において、カナダの医療政策におけるBSCの利用意図と成果について調査した。これは、日加(オンタリオ州)比較の基本をなすもので、世界で初めて医療政策にBSCを応用しようとした壮大な実験に係る初期から現在に至るまでの詳細な記録について分析を行うものであった。さらに、この研究を活気づけ、成果を社会に公表するために、2009年1月に国際共同研究の成果発表のためのシンポジウムを行い、アメリカ(ノースキャロライナ大学・チャペルヒル)、カナダ(オンタリオ州保健省)、カナダのトロント大学の研究者と、大道、高橋および研究協力者が議論した。
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