医療界でBSCが導入され、世界各国で導入目的、導入範囲、導入意図が異なるようになってきた。また、その成果も戦略との関係で評価することが必要になってきた。さらに、病院単体での利用から医療政策立案と実行にBSCを利用する国々も増えてきた。そこで、それらの利用範囲や意図を明確にした後に、医療政策での地域や住民の医療リテラシー向上にBSCがどのように関係することができるのか、また、病院がBSCを利用する際に地域住民のヘルス・リテラシー向上に寄与できるのか、そのメカニズムと成果を比較検討することで、わが国での医療政策立案と実行について有意義な方法を示し、伝達することで、国や自治体の医療政策に寄与したい。
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