研究課題/領域番号 |
20402033
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研究機関 | 愛知大学 |
研究代表者 |
川井 伸一 愛知大学, 経営学部, 教授 (00267882)
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研究分担者 |
高橋 五郎 愛知大学, 現代中国学部, 教授 (50269130)
李 春利 愛知大学, 経済学部, 教授 (20301624)
服部 健治 中央大学, 戦略経営研究科, 教授 (50340138)
大橋 英夫 専修大学, 経済学部, 教授 (30245948)
苑 志佳 立正大学, 経済学部, 教授 (00308123)
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キーワード | 多国籍企業 / 企業間関係 / 現地経営 / 中国企業 / 日本企業 / ネットワーク / 経営戦略 |
研究概要 |
2010年6月12日に第5回研究会を開催し、前年度3月のフィリピン企業調査の結果を報告、事実確認を行った。また今年度の調査計画と論文作成の日程について審議した。9月19日から25日の期間にインドにおける日本企業と中国企業を訪問しヒアリングおよび実地見学を行った。訪問先企業は、マルチスズキ、日立インディア、ヒーローホンダ・モーターズ、ハイアールインディア、華為インディア、中鋼、鞍鋼インドなどであった。各社現地法人の経営状況、特に生産、調達、販売の現状とその企業間関係を中心に貴重な情報を得ることができた。東南アジアと同様に中国企業はまだインドに進出してから日が浅いが、それぞれ積極的な取り組みをしていることに強い印象を受けた。このヒアリング調査はわれわれの研究にとって極めて価値あるものであり、所期の目的を基本的に達成することができた。11月20日~21日の第6回研究会を開催し、インド企業調査結果について報告、事実確認を行った。また論文の枠組み、各人の論文テーマ、日程について集中的に審議した。調査研究の中間的な成果は11月3日の地域研究コンソーシアム(JCAS)共同企画研究シンポジウム「ASEAN・中国19億人市場の誕生とその衝撃」において、そして12月5日の愛知大学国際中国学研究センター主催のワークショップ「拡大する中国の国際的影響と国際社会の対応」において複数のメンバーにより報告された。そして年度末に3年間の海外調査研究の成果として論文集『中国多国籍企業論のフロンティア-日本企業との比較を中心に-』を刊行した。論文集は後発の中国企業の多国籍化のありかたを日本企業との比較を含めて検討したものとして学術上大きな意義がある。
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