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2008 年度 実績報告書

北米進出日系企業における管理会計の進化に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 20402035
研究機関一橋大学

研究代表者

挽 文子  一橋大学, 大学院・商学研究科, 教授 (00251728)

研究分担者 伊藤 克容  成蹊大学, 経済学部, 教授 (40296215)
キーワード会計学 / 経営学 / 日本的管理会計 / 北米進出日系企業 / 進化
研究概要

本研究は北米進出日系企業を研究対象として科学研究費の交付を希望する3年間の研究期間において,管理会計がどのように進化してきたのか,その進化の過程を,環境制約,事前合理性,事後合理性,経営理念,経営哲学および組織風土・文化などの要因との相互作用を踏まえて解明することを目的としている。平成20年度は、北米進出日系企業の地域本社および子会社において,経営理念と経営哲学の内容,組織風土・文化,管理会計システムを導入した当時の環境と導入目的とその計算技術的特徴,導入プロセス,各システムおよびトータルシステムとしての管理会計が各社において果たしてきた役割,各システム間の関係と各システムを運用するプロセスなどについて調査を行った。
本研究は進化をテーマとする,歴史的な実証研究である。そのため,インタビューおよび内部資料の閲覧に相当な時間を費やしている。北米でのインタビュー対象者には,現役の経営管理者はもちろん,すでに企業を引退された方,かつて北米地域本社に勤務していた経営管理者を含む。
引き続きインタビューと内部資料の閲覧を行っている最中であるが,同じ名前の管理会計システムを使っていても,必ずしも日本で導入しているシステムと北米で導入されているシステムが計算技術的に同じでないこと,その使い方も異なること,さらにそれらの理由が明らかになった。
M&Aが活発化していることを背景に,M&A後のインテグレーションに関する研究が注目されるようになった。本研究の研究対象には,北米地域において内部成長してきた子会社のみならず,買収した子会社も含んでいることを最後に付言しておきたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 分権的組織の管理会計研究の回顧と展望2008

    • 著者名/発表者名
      挽文子, 松尾貴巳, 伊藤克容, 安酸健二, 新井康平
    • 雑誌名

      国民経済雑誌 198

      ページ: 61-77

  • [学会発表] MCS研究における組織文化の位置づけ2008

    • 著者名/発表者名
      伊藤克容
    • 学会等名
      日本会計研究学会特別委員会シンポジウム
    • 発表場所
      一橋大学
    • 年月日
      2008-11-30
  • [学会発表] 組織文化と管理会計の相互作用2008

    • 著者名/発表者名
      挽文子
    • 学会等名
      日本会計研究学会特別委員会シンポジウム
    • 発表場所
      一橋大学
    • 年月日
      2008-09-14

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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