2009年度は、2008年度に実施した予備アンケート調査の結果を分析しつつ、本研究調査を行った。具体的には、以下の6点が含まれている。 1)2008年湖南省攸県農村地域で実施したアンケート調査結果に基づき、湖南省農村地域における高齢者生活、社会保障、人口流出による農村家族生活の変化などについて分析し、研究発表を行った。 2)2008年海南省文昌市農村地域で実施したアンケート調査結果に基づき、海南省農村地域における高齢者生活、社会保障、出生性比、国際移民などについて分析し、研究発表を行った。 3)2008年別個の研究の上海市で実施した都市住民を対象としたアンケート調査結果と雲南省調査とを合わせて、高齢者生活と社会保障について都市部住民と農村住民の相違について分析を行った。 4)上記した調査を踏まえて、中国北京市にある清華大学人文社会科学院院長・社会学系(部)主任李強教授の協力を得て、中国北部の都市部(北京市都市地域、崇文区東花市街道)と農村部(内モングル呼和浩特、玉泉区桃花郷)で高齢者生活と社会保障について、それぞれ各300人余の60歳以上高齢者を対象としたアンケート調査を実施した。 5)引き続き、戸籍改革の動きと変化について調査した。また、一人っ子政策と社会保障をめぐる最新の動きについては、中国全国各地の進路状況を詳細に把握分析しつつある。 6)準備した調査票をもちいつつ、他の調査対象地、協力機関、大学人口研究所を訪れ、協力挨拶、地域の特色、構造分析を実施し、現在報告書の作成に取り掛かっている。
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