研究課題/領域番号 |
20402039
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
秋庭 裕 大阪府立大学, 人間社会学部, 准教授 (40222533)
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研究分担者 |
川端 亮 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (00214677)
稲場 圭信 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (30362750)
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キーワード | SGI / エスニシティ / アメリカ合衆国 / セグリゲーション / カウンターカルチャー / 仏教 |
研究概要 |
課題検討のため、6月末からシカゴとニューヨークにおいて、12月にロサンゼルスにおいてSGI-USA調査を実施した。 シカゴ調査では、エスニシティにもとづくセグリゲーションの顕著な都市において、SGIがエスニシティを横断し多様なメンバーから構成されていることを見いだした。SGIはシカゴにおいて、貴重な民族間の交流の場を提供している。調査では、1960年以来のシカゴ布教の歴史を概観し、そのプロセスを跡づけた。第2回目にあたるニューヨーク調査では、SGI-USAのメンバーが1960年代から1970年代にかけ急増し、70年代半ば急減し、80年代は低迷する、この跛行的なプロセスがどのような要因によって生じたのか調査・分析した。それは、異なった文化的な背景を持つ宗教が、どのように「アメリカ化」し、アメリカ合衆国に受け入れられたのかを示唆するものである。12月に実施したロサンゼルスのSGI-USA本部での第4回目調査は、「アメリカ化」のプロセスを経(教)典類の翻訳においてたどった。インド古代に生まれ、日本中世において革新された仏教が、20世紀アメリカ合衆国においてどのような解釈を与えられたのか、それを探る糸口を得た。また、ロス調査において、SGIが布教を開始した当時、全盛期にあったカウンターカルチャーとの接触がどのように行われ、それが「アメリカ化」に果たした意味と機能を調査した。 今年度の米本土西海岸・中西部・東部での調査において、アメリカ合衆国の地域・民族的な多様性と、それに対応したSGI-USAの「適応」の概略を描く、作業仮説を得た。
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