研究課題/領域番号 |
20402056
|
研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
佐藤 千津 大東文化大学, 外国語学部, 講師 (20271356)
|
研究分担者 |
前田 耕司 早稲田大学, 教育総合科学学術院, 教授 (60219269)
岩崎 正吾 首都大学東京, 大学院・人文科学研究科, 教授 (30203368)
大迫 章史 仙台白百合女子大学, 人間学部, 講師 (60382686)
金塚 基 東京未来大学, こども心理学部, 助教 (90460302)
児玉 奈々 滋賀大学, 国際センター, 准教授 (10389603)
|
キーワード | 学力 / 生涯学力 / 学校学力 / イギリス:オーストラリア:ロシア:カナダ:中国 / 日本 |
研究概要 |
平成21年度は、研究計画に基づき、現地調査および研究会議の開催などの研究活動をほぼ当初案通りに実施した。まず、研究会議を4回にわたって実施し(4月、7月、8月、12月)、前年度の第1回現地調査により収集したデータを整理・分類し、学力問題を規定する諸要因を特定するとともに、それが教育事実・現象全体に与えるインパクトを分析した。次に、各国間の比較分析を可能にするフレームワークを抽出し、仮説の定立を試みた。この分析過程で、生涯学力形成の影響要因を「個人的要因」と「環境・条件的要因」に分類し、さらに「環境・条件的要因」の構成要素である「家庭の教育力」「学校の教育力」「地域の教育力」の3要件に焦点化して生涯学力の規定要因を分析した。その成果の一部は、日本学習社会学会第6回研究大会課題研究I「世界における学力観・学力づくりの取り組み」において発表し、1、生涯学力の概念規定(前田)、2、学力問題の比較の視座(金塚)に関する報告を行った。さらに、日本国際教育学会第20回研究大会課題研究III「生涯学力形成のメカニズムに関する比較研究」において、1、イギリス(佐藤)、2、ロシア(岩崎)、3、日本(大迫)の3か国の学力問題に関し、「生涯学力の形成に学校教育がどのように関わるのか」といった観点から各国の実態を分析して発表を行った。 本年度の後半は、研究会議を継続して実施し、前述したフレームワークに基づき、次の現地調査計画を立案・討議して仮説を立てた。それにしたがって研究代表者・分担者がそれぞれの調査対象国において第2回現地調査を実施した。
|