平成20年度は海外調査を行い、教科書を中心としたデータベース構築に必要な教育機関の調査、教育資料の収集を行った。海外調査は研究代表者・研究連携者(金子亨、都築邦春、石井壽郎、正木賢一)、研究協力者(藤井康子)、現地協力者(宮原むつ美、Elena Gaviria Stewart、齊藤章、東浦一馬、堀越久美、宮崎光世、勝谷よしまさ他)が連携し合い実施した。 (1) 小学校の調査:マドリッドとバルセロナの小学校(各3校)の調査を行い、美術の授業内容や年間授業時間数等のカリキュラムに関する資料を入手した。また、ものづくり教育及びメディア教育と授業外の放課後・休日の児童支援状況についての調査を行った。 (2) 教育機関における聞き取り調査:マドリッド自治州教育省就学前・小学校教育総局の次長から、スペイン及びマドリッドの学校教育制度に関する現状を伺った。 (3) 教科書、教師用指導書、美術教育関連資料の収集:スペインの教科書会社ANAYA他4社を訪問し、教科書の収集を行った。ANAYA社では教科書発行責任者と執筆者から教科書出版に関する聞き取り調査を行った。マドリッド自治州教育省図書館及びUNED大学図書館にて資料収集を行った他、歴史的教科書の電子化作業を行った。 (4) 資料整理と研究会の開催:東京学芸大学にて研究会を開催した(6月、8月、1月)。現地にて、美術の教科書研究者であるバルセロナ・アウトノマ大学教員Esther Colladosの参加を得て研究会を開催した。
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