平成21年度も海外調査を行い、教科書を主としたデータベース構築に必要な教育機関の調査と教育資料の収集を行った。海外調査は研究代表者金子亨及び研究連携者(都築邦春、藤井穂高、石井壽郎、正木賢一)、研究協力者(藤井康子)、現地協力者(宮原むつ美、宮崎光世、勝谷仁道、西川正恒、堀越久美、Elena Gaviria Stewart他)が連携し合い実施した。 (1)学校調査:バスク州の公立小学校1校とアンダルシア州グラナダ地方の私立小学校(幼~高一貫校)1校を訪問し、美術の授業内容やものづくり教育、メディア教育や授業外の放課後・休日の児童支援状況についての調査を行うとともに、年間授業時間数等のカリキュラムに関する資料を入手した。グラナダ大学教育学部を訪問し、スペインにおける美術教育研究の動向に関する現状を伺った。又教員養成の在り方やカリキュラム内容等についても調査を行い、教員養成課程の授業見学を行った。 (2)教育機関における聞き取り調査:バスク州教育科学省の次長から、バスク州における学校教育制度や芸術教育に関する現状を伺った。バスク州の学習指導要領、教科書制度等に関する資料を入試した。 (3)教科書、教師用指導書、美術教育関連資料の収集:スペイン国立図書館及び分館(アルカラ館)にて資料収集を行ったほか、歴史的教科書や文献の複写及び文献研究のためのリストを作成した。バスク州では自治州独自の教育プロジェクトが作成した教科書を入手した。 (4)資料整理と研究会の開催:東京学芸大学にて研究会を開催した(5月、7月、10月、1月)。
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