研究課題/領域番号 |
20402064
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
川上 昭吾 愛知教育大学, 教育学部, 名誉教授 (10033896)
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研究分担者 |
橋本 健夫 長崎大学, 教育学部, 教授 (00112368)
楠山 研 長崎大学, 教育学部, 准教授 (20452328)
磯崎 哲夫 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90243534)
遠西 昭壽 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20135396)
森本 弘一 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (70243350)
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キーワード | 理科教育 / アジアの理科教育 / シンガポールの理科教育 / 上海の理科教育 / 香港の理科教育 / 北京の理科教育 |
研究概要 |
本研究の調査対象である6つの国・地域(韓国、中国:北京、上海、香港)、台湾、シンガポールの理科教育の実態調査を、前年度に引き続いて実施した。このうち、韓国、香港、台湾、シンガポールは、訪問して調査した。 韓国については、ソウル市に新設された科学技術高校と科学技術学院を訪問した。科学技術高校は、質の高い教育設備を整え、国中から優秀な生徒を集め、全寮制で朝から夜中の12時まで理数教育を中核にした教育を進めていた。 香港については、香港大学教育学部と市内の小学校を訪問した。香港の小学校では科学は常識科で社会科の内容とともに教えられており、学校によっては正規のカリキュラム以外により高度な科学プログラムが用意されていた。 台湾は新竹教育大学附設実験国民小学、台中市立育英国民中学、台中第一高級中学、及び翰林出版を訪ね、電子黒板を用いた理科授業の視察と情報収集を行った。国支援のコンテンツ開発、教員の工夫ある授業設計で、画一的でない多様な理科授業が展開されていた。 シンガポールについては、国立教員養成機関、国立理数高校、キャンベラ小学校を訪問した。いずれもICT教育が充実しており、キャンベラ小学校では、電子黒板がかなりの数導入されていた。国立教員養成機関では、現職教員対象にDNA研修が行われていた。国立理数高校では、生徒の自由研究へのサポートが充実していた。 昨年度と本年度実施した海外調査では、調査国の研究者と研究交流を深めることができた。さらに交流を深めるために、国際シポジウムを平成22年度に開催する。また、研究成果を単行本として刊行することにした。
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