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2008 年度 実績報告書

開発途上国における理数科リテラシーの開発研究-社会的文脈に注目して

研究課題

研究課題/領域番号 20402066
研究機関広島大学

研究代表者

馬場 卓也  広島大学, 大学院・国際協力研究科, 准教授 (00335720)

研究分担者 池田 秀雄  広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (50112165)
清水 欽也  広島大学, 大学院・国際協力研究科, 准教授 (70325132)
二宮 裕之  埼玉大学, 教育学部, 准教授 (40335881)
桑山 尚司  広島大学, 大学院・教育学研究科, 講師 (90379850)
キーワード理数科リテラシー / 比較教育学 / 社会的文脈
研究概要

本研究は教育開発分野における比較研究である。「教科教育学」的な見地から見た学校内で子どもが身に付ける理数科リテラシーと「比較教育学」的な見地から見た学校を取り巻く社会的文脈(制度や価値観)が相互作用する様子を記述、分析することを目的としている。
学校内の取り組みに関しては、国際調査と各国教育開発の現状(カリキュラム)との対応関係を調べるために、TIMSSガーナ国別報告書を分析し、国際調査の限界および開発途上国における教育開発に妥当な研究方法の開発の必要性を指摘した(馬場、内田「国際比較調査の開発途上国の教育開発に対するインプリケーションに関する考察:ガーナ国TIMSSレポートを事例として」)。また学校内での取り組みと社会的文脈との関係を分析するに当たり、前回の科学研究の成果(馬場、2006)を踏まえて、言語と試験に注目した。試験史をまとめ、10月神戸大学にて発表した(「教育と社会の結節点としての試験制度」)。試験史は7世紀の中国・科挙制度に始まり、変遷を経て、現在では上記にある国際調査という形で世界的なレベルでの流行を見ている。異なる社会そして異なる時代が試験制度の動向に対して大きな影響を及ぼしていることを指摘した。今後これらの指摘を一層深めるために、社会的文脈の内実、その学校教育との相互作用について、ケーススタディを行いたい。
2008年度現地調査は5カ国(中国、フィリピン、カンボジア、バングラデシュ、ザンビア)にて実施した。各国報告を現在まとめている最中である。今後、各国に関する文献、教育開発史をデータベース化する予定である。加えて、補足調査として、社会や文化的要素に関する研究先進国である豪州・米国を訪問調査した。情報収集とともに、それらの国々が持つ社会的な文脈についても併せて資料・知見を収集した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 国際比較調査の開発途上国の教育開発に対するインプリケーションに関する考察-ガーナ国TIMSSレポートを事例として-2008

    • 著者名/発表者名
      馬場卓也, 内田豊海
    • 雑誌名

      国際教育協力論集 11

      ページ: 129-140

  • [学会発表] 教育と社会の結節点としての試験制度2008

    • 著者名/発表者名
      馬場卓也
    • 学会等名
      第2回アフリカ教育研究フォーラム
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2008-10-04
  • [図書] 「教育開発研究における教室からの視点」(澤村信英編著)『教育開発国際協力研究の展開-EFA (万人のための教育)達成に向けた実践と課題』2008

    • 著者名/発表者名
      馬場卓也
    • 総ページ数
      22
    • 出版者
      明石書店

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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