• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

開発途上国における理数科リテラシーの開発研究-社会的文脈に注目して

研究課題

研究課題/領域番号 20402066
研究機関広島大学

研究代表者

馬場 卓也  広島大学, 大学院・国際協力研究科, 准教授 (00335720)

研究分担者 池田 秀雄  広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (50112165)
清水 欽也  広島大学, 大学院・国際協力研究科, 准教授 (70325132)
二宮 裕之  埼玉大学, 教育学部, 准教授 (40335881)
桑山 尚司  広島大学, 大学院・教育学研究科, 講師 (90379850)
キーワード理数科リテラシー / 比較教育学 / 社会的文脈 / 国際情報交換 / 多国籍
研究概要

本研究は教育開発分野における比較研究である。「教科教育学」的な見地から学校内で子どもが身に付ける理数科リテラシーと「比較教育学」的な見地から学校を取り巻く社会的文脈(制度や価値観)の双方が相互作用する様子を記述、分析することを目的としている。
この相互作用を分析するに当たり、前回の科学研究の成果(馬場、2006)を踏まえて、社会的文脈として言語と試験に注目した。2009年6月比較教育学会の公開シンポジウムにて発表、その後学会誌に掲載された「開発途上国における学力国際調査の意義と可能性-アフリカ三ヶ国における数学教育を事例として-」は、試験、中でも国際的比較を目的とした学力国際調査を考察したものである。考察の結果、現在の国際調査では極度に低い点数のため要因による差異がみられず、十分な示唆が得られないこと、今後は妥当性のより高い調査問題を開発する必要性があることを指摘した。昨年の試験史の分析と今回の調査を踏まえて、今後、社会的文脈としての試験が教育に対して及ぼす影響について考察したい。また言語については、特徴のある国を取り上げて、その言語政策史を分析しつつある。
加えて、各国の教育基礎データも現在まとめている最中である。それによって教育の基礎的な条件・動向が分かり、考察の精度を高めることができる。今後、各国の教育開発に関する文献、教育開発史をデータベース化する予定である。また補足調査として、社会や文化的要素に関する研究先進国である豪州・米国を訪問調査した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 開発途上国における学力国際調査の意義と可能性-アフリカ三ヶ国における数学教育を事例として-2010

    • 著者名/発表者名
      馬場卓也
    • 雑誌名

      比較教育学研究 40

      ページ: 145-157

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 国際教育協力における授業研究アプローチの可能性-ザンビアの事例をもとに-2009

    • 著者名/発表者名
      馬場卓也, 中井一芳
    • 雑誌名

      国際教育協力論集 12(2)

      ページ: 107-118

  • [図書] 「第三章 数学教育評価論」『数学教育理論と実際』2010

    • 著者名/発表者名
      馬場卓也, 木根主税
    • 総ページ数
      20
    • 出版者
      聖文社

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi