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2009 年度 実績報告書

ヨーロッパにおける先天性盲ろう児の共創コミュニケーションに関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 20402068
研究機関宮城教育大学

研究代表者

菅井 裕行  宮城教育大学, 教育学部, 教授 (90290890)

研究分担者 土谷 良巳  上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (00142000)
キーワード先天性盲ろう児 / 共創コミュニケーション / 言語発達 / 調査研究
研究概要

近年の盲ろう教育における障害の重度化・複雑化に対応して、ヨーロッパでは「共創コミュニケーション」という新たなパラダイムに基づく実践研究が進んできている。本研究では、ヨーロッパにおける盲ろう児の言語発達研究の最近の成果と課題について、これまで理論構築とともに教育現場への応用研究に携わってきた教育研究機関や研究者を実地訪し情報収集を行い、かつ我々が取り組んでいるコミュニケーション研究と比較検討を行うことを目的としている。本年は、1年目に知り合った英国の研究者が所属する研究機関を訪問し、現地の他の数名の実践者や研究者と情報交換を行い、さらにオランダおよびスウェーデンの研究者と情報交換を行った。英国訪問においては、センス(Sense Scotland)およびセンスとの研究協力のもとで実践研究に取り組んでいる視覚障害支援学校を実地見学し情報収集を行った。一昨年出版されたそれまでの研究成果をまとめた文献について、その成立過程とこれまでの研究的蓄積について情報を得るとともに、ヨーロッパの盲ろう教育に関心を寄せる研究者がその後の課題としてどのような問題に取り組んでいるかについて意見交換を行った。また彼らが主に参照している研究内容について情報を得ることができた。センスで協力研究者として働いているエジンバラ大学の研究者からは、近年の英国における特別支援教育の状況についても情報を得ることができた。次年度に向けて連携を継続することと、出来れば日本にセンスの研究者を招聘し研究交流を行う計画を提案・協議し、おおむね了承を得ることができた。オランダは訪問可能な時期が限定されていることから、調整が難しく実地見学はできなかった。スウェーデンの盲ろう教育研究者と面会し、最近の取り組みについて情報を得ることができた。実地調査帰国後、国内のこれまで連絡を取り合ってきた研究者による入手資料の検討会を実施し、我が国で蓄積されてきた研究内容との比較検討を開始した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] エマヌエル症候群児におけるコミュニケーション支援の試み2010

    • 著者名/発表者名
      菅井裕行・金森光紀
    • 雑誌名

      宮城教育大学特別支援教育総合研究センター紀要 4(印刷中)

  • [雑誌論文] 先天性盲ろうの子どものコミュニケーションにおける係わり手との関係性-接近・回避の文脈に視点をおいた弱視難聴二事例による考察-2009

    • 著者名/発表者名
      土谷良巳
    • 雑誌名

      上越教育大学特別支援教育実践研究センター紀要 15

      ページ: 15-21

  • [学会発表] 先天性盲ろう児へのコミュニケーション支援2009

    • 著者名/発表者名
      菅井裕行、中村保和、柴田保之、土谷良巳
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第47回大会
    • 発表場所
      宇都宮大学
    • 年月日
      2009-09-20
  • [図書] はじめての特別支援教育2010

    • 著者名/発表者名
      菅井裕行(分担)
    • 総ページ数
      8
    • 出版者
      有斐閣

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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