本研究では、私たちがハワイ大学2.2m望遠鏡用に開発した広視野グリズム分光撮像装置(WFGS2)を用いて星団形成領域でTタウリ型星を大規模に探査することで過去の星形成の様子を明らかにし、赤外線から得られるデータと合わせて星団形成のメカニズムを明らかにすることを目指している。 平成20年度までにSerpens分子雲の北部で既に取得されているWFGS2データおよび赤外線カメラSIRIUSの偏光データの解析を行い、星団形成領域での星形成の継続時間や磁場構造の推定を行い連携研究者の行ったシミュレーションとの比較検討を行った。合わせて「星形成ワークショップ」や「Astronomical Polarimetry2008」研究会で研究発表を行った。また、学術雑誌への投稿論文の準備も行っている。 2008年8月には主として星団形成領域IC1396を2回に分けて合計7夜のWFGS2観測を行った。また、11月にも星団形成領域W4の観測を行った。 IC1396では約700個のTタウリ型星候補天体を検出したので、中間報告として天文学会春季年会でポスター発表を行った。
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