研究課題/領域番号 |
20403008
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
甲斐 憲次 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (50214242)
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研究分担者 |
山口 靖 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (80283472)
竹見 哲也 京都大学, 防災研究所, 准教授 (10314361)
田中 泰宙 名古屋大学, 気象庁・気象研究所, 主任研究官 (50435591)
常松 展充 千葉大, 環境リモートセンシング研究センター, 客員准教授 (80524462)
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キーワード | 黄砂 / 環境変動 / ライダー / 数値モデル / タクラマカン砂漠 |
研究概要 |
甲斐は、スペースライダーCALIPSOのデータを地上設置ライダー(アクス)で検証することにより、データ空白域とも言えるタクラマカン砂漠において、はじめて、黄砂の光学特性、すなわち後方散乱係数、偏光解消度、カラー比等を明らかにした。この研究成果については、国際学術誌に発表すると共に、第25回国際レーザーレーダー会議、第91回アメリカ気象学会等で口頭発表を行った。国際会議では、アメリカNASAラングレー研究所の研究者と衛星搭載ライダーのデータ利用について議論した。9月に3週間ほど、ドイツに滞在し、ケルン大学、ライプニッツ対流圏研究所、ホーヘンハイム大学の研究者と黄砂とサハラダストの比較研究を行った。 竹見は、高分解能数値モデル(LES)を用いた、塵旋風の研究成果を国際学術誌に発表した。常松は、地球温暖化が黄砂の発生と輸送に及ぼす影響の数値シミュレーションを発表した。田中は、グローバルモデルを用いて、タクラマカン砂漠の長距離輸送と気候影響について研究した。常松は、数値シミュレーションにより、地球温暖化が黄砂の発生と輸送に及ぼす影響を研究した。 集大成として、本科研費のメンバーは、黄砂に関する国際ワークショップ(International Nagoya-Workshop on Asian Dust)を3月3日~4日、名古屋大学環境総合館で開催した。海外からは、ダスト飛散モデルの第一人者・Shao教授(ケルン大学)、スペースライダーCALIPSOを用いたダスト研究のLiu博士(NASA Langley研究センター/NIS)、タクラマカン砂漠め水文気象のZhou教授(中国科学院新彊生態地理研究所)を招へいした。開会の挨拶を藤井良一名古屋大学副学長、ワークショップの講評を吉野正敏筑波大学名誉教授・国連大学上席学術顧問から頂いた。コンパクトではあるが、専門性の高い議論が2日間にわたって行われた。先端の観測技術(ライダー)と高分解能数値モデルの融合により、黄砂の詳細な時空間分布が解明されることが示唆された。
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