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2010 年度 実績報告書

ラオス国シェンクアン寺院遺跡群保存計画提案のための現況及び建築様式に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20404001
研究機関日本工業大学

研究代表者

成田 剛  日本工業大学, 工学部, 准教授 (10257214)

キーワード東南アジア / ラオス / シェンクアン / 仏教寺院 / 仏堂 / Parmentier
研究概要

平成22年度は,8月,12-1月および3月に現地調査を実施した。概要は以下の通りである。
1. シェンクアンにおいて,これまで未訪問であった寺院を計10ヶ寺踏査し,GPSにてその位置を記録,写真およびスケッチ等にて建物現況を記録するとともに,必要に応じて僧侶や村人からの聞き取り調査を行った。
2. シェンクアンにおいて,残存状況の良いシム(仏堂)建築計7棟を対象に,復原考察に必要な立面図および断面図作成のための実測および痕跡調査を実施した。さらに、昨年度実測調査対象とした寺院の配置,およびシムの平面と部分断面などについて,必要に応じ補足調査を行った。
3. シェンクアンとの比較を目的に,ルアンパバーンに所在する13ヶ寺のシムを対象に,その平面および断面(小屋組部分・基壇モールディング)の実測調査を実施した。
これら現地調査で得られた資料を用い,シェンクアンの寺院のひとつ,Vat Ban Poungのシムの復元考察を行った。その結果,Vat Ban Poungのシムは,第一期:前方にのみポーチを有した梁行3間桁行4問の平面規模を有し,屋根は切妻形式,第二期:壁体を構築してポーチを前室とし,さらに後室を増築した梁行3間桁行5間の平面規模を有し,屋根は入母屋形式,第三期:第二期の屋根が戦乱で消失した後,2005年頃に仮設された簡素な屋根を載せた現状,という少なくとも三期に渡る改修が行われたとの結論に至った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] シェンクアンVat Ban Poungのシム改修について-ラオス国シェンクアン建築様式に関する調査研究その3-2011

    • 著者名/発表者名
      成田剛
    • 学会等名
      2011年度日本建築学会大会(関東)
    • 発表場所
      早稲田大学(発表確定)
    • 年月日
      2011-08-25
  • [学会発表] シェンクアン仏教寺院におけるシム建築の特徴-ラオス国シェンクアン建築様式に関する調査研究その2-2010

    • 著者名/発表者名
      成田剛
    • 学会等名
      2010年度日本建築学会大会(北陸)
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-09-11

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公開日: 2012-07-19  

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