研究課題/領域番号 |
20404002
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
原田 秀樹 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70134971)
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研究分担者 |
上村 繁樹 木更津工業高等専門学校, 環境都市工学科, 准教授 (60300539)
四蔵 茂雄 舞鶴工業高等専門学校, 建設システム工学科, 准教授 (60259893)
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キーワード | 途上国 / 都市環境 / 健康リスク / データベース / 計量経済モデル |
研究概要 |
途上国における都市環境インフラの欠如に起因した問題は、近年ますます深刻化しており、早急な対策が必要とされている。この問題に対処するため、本研究では以下の3点について研究を進める。(1)水域管理と都市廃棄物管理、ならびに都市の特性に関するデータペースの構築、(2)データベースを基にした現状分析と最適な管理を行うために必要となる改善策の提示、(3)都市人口の成長シナリオと政府が採りうる政策的誘導策をべースにした2030年までのリスク予測。 平成20年度は、データベース構築に必要な情報の収集とリスク予測のためのモデル式の構築に着手した。人口統計や経済統計などの一般的な統計情報は国内にて収集した。途上国の現地調査については、ウズベキスタン国とネパール国、マレーシア国にて実施した。国内では得られない都市環境と社会経済に関する統計データを入手すると共に、廃棄物管理と水管理の状況を調査した。また、政府関係者と面談し、現状認識や将来的な政策展開について意見を聞いた。 リスク予測のために必要になるモデル式については、マクロ計量経済モデルをベースとしたモデルのフレームワークを構築した。ただし、モデル化は収集データの質と量に依存しているため、今後継続してデータ検索・収集を行い、具体化していく予定である。なお、リスク評価に必要な微生物学的水質データは現地においても得る事ができないため、今後現地計測を行う予定である。
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