研究課題/領域番号 |
20404011
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
北脇 秀敏 東洋大学, 国際地域学部, 教授 (60251344)
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研究分担者 |
福士 謙介 東京大学, サスティナビリティ学連携研究機構, 准教授 (30282114)
杉田 映理 東洋大学, 国際地域学部, 講師 (20511322)
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キーワード | バングラデシュ / 地下水 / ヒ素対策 / 適正技術 / 商業化 |
研究概要 |
平成21年度は、バングラデシュに2回調査団を派遣し、調査研究を行った。各調査では現地においてカウンターパートであるバングラデシュ工科大学との研究調整、調査対象地域における住民へのヒアリング、水質分析等をルーチンワークとして行い、昨年度に引き続きヒ素問題に関するデータを蓄積した。平成21年度の第一回の現地調査は平成21年8月に行い、調査対象村であるBaikanthapur村においてヒ素・鉄同時除去装置の設置と住民に対する水使用形態の調査とを行った。その結果現地において実際にヒ素を除去する時前の装置を持つことができ、継続したデータの取得が可能になった。またヒアリングの結果住民の水使用意識として鉄分を含む地下水が鉄分が多いため調理用の水として住民の使用意思が低いことが明らかになった。また平成21年12月に第二回の現地調査を行い、第一回調査時に設置した装置の稼働状況に関するヒアリングと装置のメンテナンス・修理とを行った。また現地調査終了後もカウンターパートにより平成21年度中に継続して地下水中ヒ素の除去効率の変化を測定し、除去率が時間経過とともに低下する様子をモニタリングした。このような研究を踏まえ、論文発表としては国際開発学会春季大会において住民の水使用形態に関する調査に関して発表した。またヒ素除去装置の商業化に関する部分の研究成果は同学会全国大会において発表することを得た。さらにこれまでの成果を踏まえてインドの学術誌に地下水中のヒ素濃度と鉄濃度との相関関係をまとめ、発行した。
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