研究課題/領域番号 |
20404012
|
研究機関 | 独立行政法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
一ノ瀬 俊明 独立行政法人国立環境研究所, 社会環境システム研究領域, 主任研究員 (30231145)
|
研究分担者 |
花木 啓祐 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00134015)
泉 岳樹 首都大学東京, 都市環境学部, 助教 (10336513)
|
キーワード | 熱環境 / 都市計画 / 中国 / クリマアトラス / ワークショップ |
研究概要 |
中国の専門家のべ数十名との面談を経て、ワークショップの対象都市に瀋陽を選定した。また、瀋陽において対象となりうる複数の再開発予定地域を訪問し、地理情報などを取得したほか、次年度に行われるワークショップの詳細を策定した。さらに、四川大地震の直後に慶応大学などと共同で、被災地の一つである都江堰市に対し、クリマアトラス的手法にもとついた復興開発プランを作成し提出した。加えて、瀋陽市の専門家と面談形式のワークショップを開催し、「共同研究の主旨の確認」「共同研究に向けた体制の構築」「市や省等の協力体制の確立」等の成果を得た。また課題として、研究を進めていくための体制強化の必要性が明らかとなった。これを受け、平成21年度の計画を以下のように策定した。まず共同研究の体制強化に向け、共同研究の中国チーム(瀋陽工業大学及び大連民族大学)の協力を得て、4回程度(5月/7月/10月/2月)、共同研究チームを中心としたワークショップを瀋陽市内で開催し、その成果を瀋陽市政府に『クリマアトラスワークショップによる熱環境に配慮したまちづくりの方法論』として提示する。なお平成21年度のワークショップには、関連分野の研究者に加え、政策担当者(市政府および中国共産党地区委員会)、デザイナー、市民など、広範な階層から毎回10名程度が参加することを想定している。平成21年度は、平成22年度に数ヶ所の地域で実施するワークショップの予備調査であると位置づけ、モデル地区として熱環境が劣悪な街区程度の範囲1か所を設定する。さらに、中国の都市に適用可能な手法として、リモートセンシングと簡便な現地調査で作成が可能なクリマアトラスの作成手法を八王子市みなみ野シティを対象に開発した。
|