研究課題/領域番号 |
20404012
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研究機関 | 独立行政法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
一ノ瀬 俊明 独立行政法人国立環境研究所, 社会環境システム研究領域, 主任研究員 (30231145)
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研究分担者 |
花木 啓祐 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00134015)
泉 岳樹 首都大学東京, 都市環境学部, 助教 (10336513)
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キーワード | 熱環境 / 都市計画 / 中国 / クリマアトラス / ワークショップ |
研究概要 |
わが国と体制・制度・自然条件の異なる中国の都市において、制度的有利性に依拠した形での、新たな都市開発の方向性を模索し、その成果をわが国をはじめとする世界各国の都市開発の現場へと還元しようとするものである。よって本研究では、中国の都市を対象としたクリマアトラスワークショップを実施し、都市の熱環境の悪化防止、あるいは改善を実現するような都市計画、さらには都市開発が具体の都市において実現することをめざす。初年度の瀋陽市などにおける課題を受け、共同研究の体制の再構築、共同研究全体の枠組みの再設定を行った。地形特性から夏の暑さが劣悪な武漢市をモデルエリアとして、現地の熱環境実測に豊富な実績があり、行政連携が強固な「華中科技大学建築・都市計画学院」の研究者を共同研究者として選定した。また、最終年度の調査内容、スケジュール等の枠組みを再設定するため、全2回の会議を行った。なお、メソスケールおよび屋外街区スケールの温熱環境数値解析を2月より実施している。さらに、武漢市における最近20年分の気象データを入手した。これは国家級測定点のデータであり、武漢市では1箇所のみである。武漢市の他の測定点は市の気象局によって運営されており、現在購入交渉を進めている。武漢市における土地利用データの詳細は、市の都市計画局が管理しており非公開であるため、現在共同研究の形での土地利用データの入手交渉を進めている。このほか、来る7月の現地気象観測に備え、温湿度計、熱線風速計、全天日射計、グローブ温度計のセットアップを行った。
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