研究課題/領域番号 |
20404014
|
研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
高 偉俊 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (20288004)
|
研究分担者 |
龍 有二 公立大学法人北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (20191695)
福田 展淳 公立大学法人北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (00267478)
|
キーワード | 複合建築施設 / エネルギー供給 / 省エネルギー技術 / 日本 / 中国 / 技術移転 / 調査 |
研究概要 |
上海地域におけるエネルギー供給システムの実態を調査し、ヒヤリング調査による既存システムの問題点と課題をまとめた。次に、上海副都心地域を研究対象に、モデル地区を選定し、GISを用い熱負荷計算に必要な用途別の延床面積データの構築を行い、熱負荷特性を把握し、CGSの導入可能性を模索することを目的とする。個別エネルギー供給システムの代替システムとして、従来型地域冷暖房やCGSの導入及びそれらの連携による省エネルギー性、環境保全性、経済性を総合的に分析する。分析結果より、個別供給システムに比べ、従来型地域冷暖房の導入により、17%の一次エネルギー消費量の削減効果を達した。また、全地域を一つの対象とし、CGSを導入する場合に、従来型地域冷暖房に比べ、電主熱従運転・熱主電従運転は、いずれも26%以上を削減することができる。さらに、プラント内自家発電と区域熱供給を考慮する場合、余剰排熱利用による削減効果が目覚しいが、大規模CGSの導入により発生する余剰エネルギーの融通が望ましいことがわかった。 厳寒地域における地域暖房システムによるエネルギー供給状況を把握し、個別暖房供給で需要を賄う場合との比較を行った。また、非地域暖房(個別)エリアを新規区域と定義し、CGSを導入する場合の省エネルギー効果を分析した。最後に、新規区域のCGSと既存地域のDHの連携可能性を検討し、連携による熱源融通の検討及び評価を行い、省エネルギー性・環境保全性からCGSの余剰エネルギーを活用する有効性を明らかにした。
|