研究課題/領域番号 |
20404019
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
佐藤 滋 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60139516)
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研究分担者 |
真野 洋介 東京工業大学, 社会理工学研究科, 准教授 (70329134)
内田 奈芳美 金沢工業大学, 基礎教育部, 講師 (10424798)
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キーワード | 中国 / コミュニティ / 地域改善 / 住環境ユニット / 高密居住 / 持続的プロセス / エリアマネイジメント / 歴史風貌地区 |
研究概要 |
平成22年度は、コミュニティを基礎とした住環境改善支援手法と、参加型まちづくり研究手法論の提案を行った。 第1に、今年度は前年度のコミュニティ調査を元に、コミュニティへの支援手法の提案を行うことを目的とした。ワークショップ的手法を用いた地域内での活動調査を行い、住民ニーズを明らかにし、下記の提案につなげた。これは、9月の現地調査で、調査対象地域であるティーランチャオ地域で行った。 第2に、これまでの研究結果から市民の参加型による地域改善まちづくりの方法論を確立することを目的とした。調査結果をもとに、まず地域改善のためのコミュニティ単位を明確にした。次に、コミュニティのニーズ調査を行い、地域改善まちづくりの提案作成を行った。 第3に、これらを踏まえて、以下のように、地域改善のためのスキーム提案を作成した。1)まず前年度の調査をもとに地域改善のためのコミュニティ単位をまず明らかにした。2)9月の調査でコミュニティのニーズ調査を、同済大学の協力のもと、ヒアリングを通して行った。3)漸進的地域改善の計画案を作成し、日本建築学会大会デザイン発表、論文発表に投稿論文にまとめた。この案はスキームとの連動を考慮し、民間・行政・コミュニティの各主体が役割をもつことで、持続可能な地域開発を支援する「参加型」の地域改善のあり方を示した。 また、10月に共同研究者を浙江大学から招聘し、中国の参加の現状と市民参加のスキームの形について意見交換を行った。最後の研究のまとめとして2月に現地追加調査を行い、現地協力者との意見交換とニーズ調査のまとめを行った。
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