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2009 年度 実績報告書

北緯80度カナダ北極圏における温暖化影響評価の為の土壌炭素動態に関する観測調査

研究課題

研究課題/領域番号 20405003
研究機関筑波大学

研究代表者

内海 真生  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 准教授 (60323250)

研究分担者 熊田 英峰  東京薬科大学, 生命科学部, 助教 (60318194)
内田 昌男  独立行政法人国立環境研究所, 化学環境研究領域, 研究員 (50344289)
キーワード温暖化影響 / 北極圏 / 土壌生態系 / 土壌呼吸
研究概要

北極・高緯度域は、過去の地球規模の気候変動に関する研究からも明らかなように、温暖化による温度上昇の影響を最も強く受けるとされている。陸地面積の約24.5%を占める永久凍土を含む北極・高緯度域の土壌圏には、過去の地質時代から累々と蓄積されてきたメタンなどを含むハイドレート層や土壌有機炭素が地表面近くに大量に蓄積されている。温暖化の進行は、これら気候変動に脆弱な炭素リザーバーを容易に不安定化させる要因となりうること、また、この結果、温暖化を加速させる正のフィードバックを引き起こす起爆剤となることが懸念される。本研究では、放射性炭素同位体比測定を利用した北極域土壌圏の温暖化影響評価手法の確立を目指し、研究の盛んなスバールバル諸島以外の北極・高緯度地域、特にこれまでほとんど調査・研究の進んでいないカナダ高緯度地域において、fossil carbon分解・放出のポテンシャルを評価し、北極・高緯度地域の土壌圏温暖化影響評価に広く応用可能な評価手法を確立・構築することを目的に海外調査研究を実施する。
H21年度は、調査予定地として選定したカナダ北極エルズビア島(北緯80度)での観測が不可能であるため比較対象と考えられるノルウェー王国スバーバル諸島(スピッツベルゲン)氷河退行域調査サイトで、8月9日~8月16日の期間、現地調査を1名の研究員(内海真生)で行った。現地では、極地研究所を中心に集中調査を実施している氷河末端から約3kmの直線トランセクト上の既存調査地点をGPSにより確認しながら、各地点での土壌調査(土壌ガス採取、土壌呼吸フラックス測定)および土壌採取をおこなった。現在、持ち帰った試料の各種分析を鋭意実施している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] アラスカのツンドラおよび北方林における土壌炭素の蓄積と分解について2010

    • 著者名/発表者名
      近藤美由紀, 内田昌男, 金龍元, 内海真生, 篠崎鉄哉, 榎本浩之, 柴田康行
    • 学会等名
      国際極年2007-2008シンポジウム
    • 発表場所
      東京(日本学術会議講堂)
    • 年月日
      2010-03-01
  • [図書] CO_2と温暖化の正体FIXING CLIMATE2009

    • 著者名/発表者名
      ウォレス・S・ブロッカー, ロバート・クンジグ 著, 内田昌男-監訳、東郷えりか-訳
    • 総ページ数
      350
    • 出版者
      河出書房新社

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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