研究課題
本研究は、インド亜大陸および西アフリカ域内の農耕に用いられる在来技術群から砂漠化抑制に有効な技術群を発掘し、西アフリカ・サヘル地域におけるフィールド実証試験を経て、砂漠化対処に有効な実践的技術と水平技術移転アプローチを提案することを目的に実施された。ニジェールでは、国際半乾燥熱帯作物研究所ニアメー支所(ICRISAT-Niamey)が位置するサドレ地域およびファカラ地域において、圃場試験地の設営とモニタリング、休閑植生に影響を及ぼす牧畜民の生業動態調査を行なった。インドでは、ラジャスタン州ジョドプール周辺とアンドラプラデシュ州ハイデラバード周辺の農村にて、半乾燥地適応に優れた在来農耕技術の調査を行なった。一連の調査を通じて、西アフリカ・サヘル地域において風食が土壌肥沃度に与える影響や風食抑制と増収を目指す新たな砂漠化対処技術、トウジンビエ生産に対する家畜糞施用と耕作年数の影響、定着牧畜民による家畜糞施用の実態とその効果、休閑地植物の特性とその活用による土壌肥沃度改善技術の検討、土壌有機物動態モデルの検証、などに資する知見を得た。
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