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2008 年度 実績報告書

ボルネオ低地フタバガキ林における植物-送粉者ネットワーク構造とその生成要因

研究課題

研究課題/領域番号 20405009
応募区分海外学術
研究機関総合地球環境学研究所

研究代表者

酒井 章子  総合地球環境学研究所, 研究部, 准教授 (30361306)

キーワード熱帯林 / 送粉 / 生物多様性 / 動物-植物相互作用い / 生態系ネットワーク
研究概要

生物間相互作用は、生物多様性の創出・維持に重要な役割を果たしており、陸上でもっとも生物多様性の高い熱帯雨林で温帯より強い依存関係や特殊化が見られるのは、その傍証であると考えられる。しかし、熱帯林群集の種間関係の構造にどのような特徴が見られるのか、また、その構造の生成要因については、十分なデータがなくほとんどわかっていない。本研究は、ボルネオ低地熱帯雨林における植物-送粉者ネットワークを明らかにし、その生成要因について検討することを目的としている。20年度の主要な成果は次のとおりである。
1)世界の様々な生態系における植物-送粉者ネットワークのデータを整理し、ネットワークは個体数に依存したランダムな相互作用を仮定したものと著しく異なるパターンを示し種特異性が重要なパターン形成要因になっていること、植物と送粉者でパートナーの幅の分布パターンが異なりそれは送粉効率から説明できること、また地理的にネットワークの変異もみられること、などを明らかにした。この成果についてはは論文投稿準備中である。
2)ボルネオ低地フタバガキ林でこれまでに採集された標本の同定、データベース化を行った。ほとんど終了しており、21年度には本格的な分析を行う。
3)ランビル国立公園における林冠観測システムを利用して、さらに送粉昆虫の採集をすすめた。20年度には、アカネ科、カンラン科、ヤシ科などで採集を行い、300個体をこえる訪花昆虫を採集することができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 熱帯の植物フェノロジー:多様な開花頻度はどのように説明できるのか2009

    • 著者名/発表者名
      酒井章子
    • 学会等名
      日本生態学会
    • 発表場所
      盛岡県立大学(盛岡市)
    • 年月日
      2009-03-20

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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