急速な氷河後退が進行している高緯度北極を対象に、陸上生態系全体の構造と機能を反映すると考えられる炭素シーケストレーション(生態系が炭素を蓄積する機能)に着目し、炭素循環モデルと衛星リモートセンシング技法とを組み合わせることにより、衛星データが存在する過去から現在までの炭素循環過程、炭素シーケストレーションの時間変化の解明をめざし、さらに今後数10年~100年の変化を予測することを日的とする。このため、炭素循環モデルに使用するデータ取得と精度向上のための現地調査、および衛星データの解析による植生・バイオマスとそれらから推定した土壌炭素の時間的変動の解明を行う。
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