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2009 年度 実績報告書

テナガザル類の多様性と系統生物地理学

研究課題

研究課題/領域番号 20405016
研究機関京都大学

研究代表者

平井 啓久  京都大学, 霊長類研究所, 教授 (10128308)

研究分担者 遠藤 秀紀  東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30249908)
香田 啓貴  京都大学, 霊長類研究所, 助教 (70418763)
宮部 貴子  京都大学, 霊長類研究所, 助教 (10437288)
キーワードテナガザル類 / 染色体分化 / 分子進化 / 生物地理学 / ヘリコバクター / 音声・音響解近 / 形態進化 / 東南アジア霊長類
研究概要

1)タイのチェンマイ動物園に生息する、Hylobates属とNomascus属の属間雑種個体における、遺伝学的および形態学的解析を行った。本個体の母親はNomascus種で父親はHylabates larであった。本ケースの雑種個体(メス)の腹部が黒色で、Hiraiら(2007)の先行ケースの黄色と大きく異なることが観察された。それは母親となった属の遺伝子の相違によると思われる。さらに、染色体彩色解析から本ケースの母親の種はNomascus leucogenysであると推定された。
2)野生Hylobates agilisの糞サンプルから得られたヘリコバクター科細菌のrDNAの配列解析と系統分析を行った。現在のところ近縁関係を維持する3つの異なる配列が観察された。インフォーマティクス解析によって分子レベルの系統的位置を明らかにした。
3)バングラデシュのコックスバザール県の動物園において、シロマユテナガザルの2個体から採血をおこなった。染色体解析を行ったところ、体毛色はオスタイプの黒色であったにも関わらず(若齢個体のためと思われる)、2個体とも36常染色体+XXのメスであった。現在、染色体彩色解析法等を用いて、染色体分化のメカニズムを解析中である。
4)テナガザル類を含む霊長類と各種哺乳類の頭骨標本を3次元CT撮像を行い、比較分析、ならびにデータベースの公開を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] The genome of the blood flukes Schitosoma mansoni2009

    • 著者名/発表者名
      Berriman M, 他
    • 雑誌名

      Nature 460

      ページ: 352-358

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Dimensions of forelimb muscles in orangutans and chimpanzees2009

    • 著者名/発表者名
      Oishi, 他
    • 雑誌名

      Journal of Anatomy 215

      ページ: 373-382

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Craniofacial variation and dietary adaptation in African colobines2009

    • 著者名/発表者名
      Koyabu, Endo
    • 雑誌名

      Journal of Human Evolution 56

      ページ: 525-536

    • 査読あり
  • [学会発表] 霊長類進化の科学 : 遺伝子以外のゲノムがもたらす生物の進化2010

    • 著者名/発表者名
      平井啓久
    • 学会等名
      日本薬学会第130年会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター
    • 年月日
      2010-03-29
  • [図書] The Gibbons (分担執筆)「Genetic differentiation of agile gibbons between Sumatra and Kalimantan in Indonesia」2009

    • 著者名/発表者名
      Hirai, 他
    • 総ページ数
      523
    • 出版者
      Springer
  • [備考]

    • URL

      http://gcoe.biol.sci.kyoto-u.ac.jp/pgdb/

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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