研究課題/領域番号 |
20405017
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
後藤 雄佐 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (80122919)
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研究分担者 |
中村 聡 宮城大学, 食産業学部, 准教授 (00289729)
渡邉 学 岩手大学, 農学部, 助教 (00361048)
新田 洋司 茨城大学, 農学部, 教授 (60228252)
中村 貞二 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 助手 (70155844)
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研究期間 (年度) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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キーワード | サッカー / サゴヤシ / デンプン生産 / 糖生産 / ニッパヤシ / バイオマス |
研究概要 |
ヤシ類による糖とデンプンの生産,またその管理について把握するために, 2012年6月14日から6月25日までと10月27日から11月9日まで,マレーシア,ボルネオ島のサラワク州で調査を行った.対象とするヤシを,昨年同様に,ニッパヤシとサゴヤシに絞って調査した.なお,10月29-30日は,マレーシア国クチンで行われた 2nd ASEAN Sago Symposium 2012 に出席して,本研究での成果を口頭発表した. 1.ニッパヤシ:糖を採るニッパヤシについては花枝からの樹液採取に関する調査を行った.6月17-19日にサラワク州クチン市郊外のサマラハン川河口近く,ニッパヤシが優先するマングローブ林内で,夜間-午前-午後-夜間の4つの連続した時間帯それぞれで燻蒸した竹筒を用いて溢泌液を採集した.また,それぞれの時間帯の境に花茎から直接溢泌液を採取し,帰国後,糖の分析を行った. 2.サゴヤシ:デンプン原料作物であるサゴヤシについてはバイオマス生産に関して継続調査できるように,4年前にサラワク州ムカ近郊のサゴ農園内に設定した圃場で,6月21-23日と11月1-7日に,生育状況とそれまでの管理について調べた.サゴヤシの生育調査ではサッカーの成長量を調べ,帰国後,生長を解析した.その結果,幹立ちを開始した主茎となるサッカーの匍匐伸長を示す成長曲線がシグモイド曲線であることが明らかとなった.また,その伸長速度が最大となるのは,移植後4年目頃であった.早く幹立ちをする主茎は,幹立ちの遅い主茎よりも,伸長速度が,生育初期から速いことも明らかになった.また,重要なサッカーコントロールや除草の作業も,年に2回程度でよく,収穫までの作業自体は,さほど大きくないことがわかり,比較的安価でデンプンを供給することができる作物と考えられた.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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