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2008 年度 実績報告書

米国からの除草剤抵抗性侵入雑草の現地発生実態調査

研究課題

研究課題/領域番号 20405018
研究機関茨城大学

研究代表者

佐合 隆一  茨城大学, 農学部, 教授 (30261746)

キーワードGM作物 / 除草剤抵抗性雑草 / グリホサート剤 / 米国 / 侵入外来雑草
研究概要

わが国の雑草種は戦後に侵入した外来雑草によって大きく様変わりし、その大きな要因は飼料用に輸入された穀類に混入する雑草種子や物流システムの発達による人為的なものである。輸入飼料の原産地である米国においては、飼料用作物の大部分(ダイズは80%以上),がラウンドアップ(グリホサート)耐性遺伝子導入品種であり、最近その防除薬剤であるラウンドアップに抵抗性の雑草種が急速に拡大していることが報じられている。
そこで、米国でラウンドアップ抵抗性雑草事例を報告した大学の研究者に面談し、その実態をヒアリングするとともに、その地域の関係者(防除業者、コンサルタント、メーカ推進員、地域担当者)とともに現地での実態を調査した。調査した州はミシガン州、カリフォルニア州、アイオワ州、イリノイ州、ミズーリ州、テンシー州、アーカンソー州、ミシシピー州で、'それぞれの畑作地帯を航空機とレンタカーで3週間かけて移動した。
米国におけるラウンドアップ抵抗性雑草種は9種あり。特にヒメムカシヨモギの抵抗性バイオタイプの優占化は各州でみられるなどかなり深刻な情勢にあるごとが判明した。開発会社であるモンサントも情報収集体制をとり、さまざま対応策をとっていることが明らかとなった。同様に、今後除草剤耐性GMOの必要性やわが国への侵入のリスクなどさらに検討すべき課題が明らかとなった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] アメリカにおけるグリホサート抵抗性雑草の出現状況と対策2009

    • 著者名/発表者名
      佐合隆一
    • 雑誌名

      農業および園芸 84巻

      ページ: 429-434

  • [雑誌論文] 除草剤耐性遺伝子導入作物が雑草防除の決め手となりうるか2009

    • 著者名/発表者名
      佐合隆一
    • 雑誌名

      農作業研究 44巻(別)

      ページ: 9-10

  • [雑誌論文] アメリカ雑草学会に参加して2009

    • 著者名/発表者名
      佐合隆一
    • 雑誌名

      雑草研究 54

      ページ: 47

  • [学会発表] アメリカにおけるグリホサート抵抗性雑草の出現状況について2008

    • 著者名/発表者名
      佐合隆一
    • 学会等名
      日本雑草学会除草剤抵抗性雑草研究会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2008-11-01
  • [備考]

    • URL

      http://info.ibaraki.ac.jp/scripts/websearch/index.htm

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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