遺伝子組換え(GM)作物は、2009年には全世界25カ国の1億3400万ヘクタールで栽培され、その85%以上が除草剤(Glyphosate)耐性GM作物であると推定されている。除草剤耐性GM作物を利用した雑草防除技術は1996年頃から本格的に普及を始めたが、同一作用点の除草剤(Glyphosate)の連用や反復使用は、やがてその作用点に抵抗性をもつ雑草の出現を生じることが米国において示された。そこで本除草剤の抵抗性雑草の発生実態を米国で調査するとともに、GM作物を利用した雑草防除技術が、わが国において必須の防除技術であるかについて検討した。
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