研究課題
基盤研究(B)
(1)様々な可能性と危機に直面しているアジアの農業現場環境と農家の技術選択に焦点を当てる。天水農業のヘテロな水環境を解明するために、水環境の対照的な地域(旱魃頻発地域、灌漑可能地域、増水地域)を選定し、水環境の実態(降水量、湛水深の季節変異)を把握する。さらに旱魃の起こる地域の中で農村開発プロジェクトを推進している地域をも加え、合計4 つの調査地について、農業生産の制約と発展の可能性を明らかにする。(2)水田生態系の多面的機能を推定する。多面的機能は日本や東アジアでは重視されつつあるが、熱帯アジアや開発途上国では十分に議論されていないが、持続可能な農業を考案する際に重要な要素となると思われる。(3)本研究では、農業近代化が遅れているアジアの後発国カンボジアを中心に、水田のヘテロな水環境と農業生態系の多面的機能や環境負荷を明らかにし、農家の順応的管理の実態を空間的な情報と共に明らかにし、天水田での稲作改良と持続的食糧生産のモデル構築を目的とする。
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Plant Production Science (accepted)
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