研究課題
基盤研究(B)
タイの熱帯季節林の植生変遷を、森林火災由来の炭化材と植物珪酸体の分析を用いて調べた。森林火災は少なくとも1万年前からタイの各地で発生したと考えられた。森林火災の発生頻度によって森林植生は変化し、火災の発生が多い地域では落葉フタバガキ林が成立しているが、火災が発生しなくなるにつれて混交落葉林から常緑林へと移り変わっていくものと考えられた。熱帯季節林は1万年前には現在よりも低緯度まで分布していたと推測された。本研究で用いた、樹木起源の植物珪酸体の分析は、過去の森林植生の変遷を研究する上で有効であった。
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In : Tropical Forestry Change in a Changing World, Bangkok, Dry forest Eorest Ecology and Conservatio vol.5
ページ: 149-156