研究課題
基盤研究(B)
東北タイはタイで最も貧しい地域とされており、農家の平均所得はバンコクの所得の約1/4に過ぎない。そのため多くの農民が、農業所得の充足のために、乾季や雨季の農閑期にバンコクなどへ出稼ぎを繰り返す生活を送っている。農業の低生産性から生じる悪循環を打開し農村生活を改善するためには、土壌条件のみならず、水利用、栽培技術および農業経営などの総合的な調査に基づき、集約的な農業生産を営む必要がある。本研究は、東南アジア地域に広がる天水田地域において、乾季の水田利用の改善による雨季の水稲収量増加法を構築するため、東北タイの農村を研究対象として実施される。研究のゴールは、乾季の土地利用の向上と雨季の稲作収量との関係を明らかにし、これが農村の経済改善に対し有効かどうか、社会経済的な総合評価を行うことである。
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