研究課題/領域番号 |
20406011
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研究機関 | 千葉科学大学 |
研究代表者 |
増澤 俊幸 千葉科学大学, 薬学部, 教授 (10181645)
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研究分担者 |
大橋 典男 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 教授 (10169039)
角坂 照貴 愛知医科大学, 医学部, 講師 (90109760)
岡本 能弘 千葉科学大学, 薬学部, 准教授 (40261036)
福井 貴史 千葉科学大学, 薬学部, 助教 (10453482)
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キーワード | アナプラズマ / ライム病 / ボレリア / マダニ / Anaplasma / Borrelia / Ixodes / ダニ媒介性感染症 |
研究概要 |
2009年7月にトルコのヨーロッパ側イスタンブール近郊のZekeriyakoyとBahcekoy捕獲した野鼠Apodemus sylvaticus, A. agrarius, A. flavicollis計37匹の血液と脾臓、ギリシャリクガメの血液、これらに寄生していたマダニIxodes ricinus、Hyalomma aegyptium、Rhipicephalus bursaからライム病ボレリア、並びにヒト顆粒球アナプラズマ(HGA)の検出を行った。ライム病ボレリア、HGAの他に、イヌエーリア症病原体Ehrlichia canis、病原性が不明なCandidatus Neoehrlichia mikurensis、Rickettsia monacensis、Candidatus Nicolleia massiliensis、Bartonella属細菌などが検出された。A. flavicollisに寄生したマダニI. ricinus、ヒツジに寄生していたマダニH. aegyptium、 A. sylvaticusとA. flavicollis、ギリシャリクガメの血液からHGAが検出され、哺乳動物とマダニ間の維持伝播サイクルの他に、カメなどのは虫類を巻き込んだEnzootic transmission cycleが存在する可能性を示した。 2009年3月に台湾中部の台中で採取した野鼠、ヒツジ血液由来DNAからこれら病原体の検出を行ったが、様々病原体由来遺伝子が異なるPCRシステムで検出された。この結果を確認するため、再度解析を現在行っている。
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