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2009 年度 実績報告書

リップリング法と書き換え帰納法を融合した定理自動証明法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20500002
研究機関東北大学

研究代表者

青戸 等人  東北大学, 電気通信研究所, 准教授 (00293390)

研究分担者 外山 芳人  東北大学, 電気通信研究所, 教授 (00251968)
キーワード定理自動証明 / 書き換えシステム / リップリング / 書き換え帰納法 / 潜在帰納法 / 健全一般化法 / 発散鑑定法 / 合流性
研究概要

順序付け不能な等式を展開可能な書き換え帰納法の改良を行なった.まず,これから証明しようとする予想を用いた単純化の推論規則を導入することにより,健全補題生成法の導入規則の健全性の証明が可能になることが明らかにした.また,順序付け不能な等式の書き換え規則インスタンスや等価インスタンスの概念を導入することで,より見通しのよい推論体系の形式化を与えた.これらの改良に基づき,実験システムの改良を行なった.また,健全補代生成法や発散鑑定法を組み入れた帰納的定理自動証明の評価を行なった.
単純型付き項書き換えシステムに基づく高階関数をもつプログラムに対する帰納的定理証明法の実現を目指して,依存対手法に基づく単純型付き項書き換えシステムの停止性証明法の改良を行なった.単純型付き項書き換えシステムの依存対手法における引数フィルタリングおよび使用可能規則の理論を与えるとともに,実験システムの実装および実験による評価を行なった.
潜在帰納法による自動証明の鍵となる合流性自動判定についての研究については,昨年度に引き続き合流性検証システムACPの開発を行った。停止性をもたない項書き換えシステムについてはさまざまな合流条件が知られている.適用範囲の比較的広いと考えられる合流条件の実装を行った.このうち,減少ダイヤグラム法による合流性条件についてはルールラベリング法による条件が理論的には知られていたが,効率的な実装法が自明ではなかった.この問題を解決するためSMTソルバを用いて合流条件の判定を行う手法を提案した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 項書き換えシステムの合流性自動判定2009

    • 著者名/発表者名
      吉田順一, 青戸等人, 外山芳人
    • 雑誌名

      コンピュータソフトウェア 26

      ページ: 76-92

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 反証機能付き書き換え帰納法のための補題自動生成法2009

    • 著者名/発表者名
      嶌津聡志, 青戸等人, 外山芳人
    • 雑誌名

      コンピュータソフトウェア 26

      ページ: 41-55

    • 査読あり
  • [学会発表] 反証機能付き書き換え帰納法のための補題自動生成法2009

    • 著者名/発表者名
      青戸等人
    • 学会等名
      書き換え技法および応用に関する国際会議
    • 発表場所
      ブラジリア(ブラジル)
    • 年月日
      2009-06-29

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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