研究概要 |
UWBの同期型の場合,UWB系列は周波数ホッピング系初(FH-系列)と同じ問題となる。今年度はこのFH-系列の構成法・バウンド問題に関して,香港科学技術大学のDing教授及びその他数人の研究者と共同で研究した.そして再帰的方法,線形符号をもちる方法など,新しい最適なFH系列の構成法をいくつか提案した。またよりタイトなバウンドに関しての成果を得た.これらはIEEE trans. on Information Theory [11.研究発表に記載]に投稿し受理された.2009年の6月頃に出版される予定であるまた,非同期型UWB系列やFH系列の構成の基礎理論であるDifference System of Sets (DSS)の研究を名古屋大学の揉原氏,金沢大学の山田氏らと行った。そしてDSSのJacobi Sumを用いた新しい構成法に関する成果を得た.これらはDiscrete Mathematics [11.研究発表に記載]に投稿し受理された。現在オンライン版に掲載中である.この非同期型UWB系列の構成は非常に難しい問題で,DSSとは関連性の強い問題である.同期型UWB系列を構成するには非常に条件の厳しいDSSの存在と同値な問題となることが知られている.そのため,実用的なUWBの構成にはDSSの研究が欠かせない.その意味でUWB系列の構成に関して1歩前進したといえる.
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