研究課題
基盤研究(C)
本研究は,確率的符号器をもつ情報システムについて深く考察し,特に敵対者からの攻撃に対して理論的に安全な情報システムに対して新たな知見を得た.本研究では,一般情報源をもつシャノンの暗号システムに対して,符号器が確率的な場合にも有効な新しい形の符号化定理を導出した.また,シェアの改ざんを試みる不正な参加者のもとでも安全性が保証される(n,n)しきい値法を提案し,その安全性を理論的に示した.さらに,有限射影平面に基づく電子指紋符号を解析し,すべての不正者が特定されるための条件を考察した.
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