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2008 年度 実績報告書

多様な形態の密結合マルチコアアーキテクチャ向け並列プログラミングシステム

研究課題

研究課題/領域番号 20500029
研究機関電気通信大学

研究代表者

岩崎 英哉  電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (90203372)

研究分担者 鈴木 貢  島根大学, 総合理工学部, 准教授 (50272753)
キーワード並列スケルトン / 並列ライブラリ / マルチコア / メニーコア / GPGPU / 最適化
研究概要

本研究は,マルチコア技術,特にヘテロジニアスマルチコアが一般的に利用可能になり,さらにメニーコアと呼ばれるプロセッサ構成に向けて技術が進歩してきたという背景のもと,並列処理プログラムに慣れていない一般の利用者も,このような技術進歩の恩恵に浴することを可能とするような並列プログラミングシステムの構築を目的とする.そのために,並列性を隠蔽したスケルトン並列プログラミングを採用し,各種の最適化を内包する並列スケルトンシステムの構築を目指している.
今年度の研究においては,以下のような成果を得ることができた.
・メニーコアの一種であるGPU(Graphics Processing Unit)を汎用計算に利用するための枠組として,並列性を意識しないスケルトンを用いて記述されたC言語プログラムから,GPU向けに最適化されたコードを出力するようなシステムを構築した.これにより利用者は,ハードウェアを十分に考慮した高い並列性を持つプログラムを直に記述しなくてもすむようになる.なおこれは,当初の研究計画では,来年度に行う予定であったものを前倒しして行ったものである.
・コンパイラによる最適化機構を実現するための準備的な調査として,本研究で利用するコンパイラ・インフラストラクチャ(COINS)におけるSIMD最適化に関して調査し,COINSの低水準中間言語の拡張が必要であるとの結論に達し,拡張仕様の詳細検討を行った.さらに,COINSの高水準中間言語のヘテロジニアスマルチコア向け最適化に関する検討を行い,実装を開始した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 並列計算パターン(スケルトン)による並列プログラミング2008

    • 著者名/発表者名
      岩崎英哉, 胡振江
    • 雑誌名

      情報処理 49

      ページ: 1385-1394

    • 査読あり
  • [学会発表] GPUを利用する融合変換機構付きスケルトン並列フレームワーク2009

    • 著者名/発表者名
      佐藤重幸
    • 学会等名
      第11回プログラミングおよびプログラミング言語ワークショップ
    • 発表場所
      岐阜県高山市
    • 年月日
      2009-03-09

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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