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2010 年度 実績報告書

スペクトル分析を用いたソフトウェア品質要求の妥当性と継承の確認法

研究課題

研究課題/領域番号 20500032
研究機関信州大学

研究代表者

海谷 治彦  信州大学, 工学部, 准教授 (30262596)

キーワードソフトウェア工学 / 要求工学 / 品質要求 / トレーサビリティ
研究概要

ソフトウェア開発において,要求定義段階で定義した必要な品質要求が,設計や実装の段階においても,系統的に継承されていることを確認するために,要求仕様書,設計書,ソースコード内における,品質に言及した成分の量を分析し,可視化するための手法であるソフトウェアのスペクトル分析法の評価を行った.具体的には組み込みソフトウェアにおける設計諸とソースをそれぞれにスペクトル分析を行い,品質継承の不具合を発見可能なことを確認した.要求仕様書,設計書,ソースコードは組織や分野によって構成や章立てが異なる.例えば,品質要求をある節にまとめて記述する構成の場合,昨年度までのスペクトル分析手法では,過小評価されてしまう.そこで,章立てに基づき,各品質特性の重要度を再評価するための手法を考案し,その再評価のためのツールを構築した、要求仕様書については仕様書の構成例として,IEEE830の付録に紹介されている3つの章立てを例題として使用した.これによって,異なる構成や章立てを持つ文書やソースの場合でも,実質にあったスペクトル分析が可能となった.仕様書やソースコードは,基本的には文字列で構成される文書とみなすことができるが,スペクトラム分析における意味解析をより精密に行うために,中間言語表現として格文法を利用することを検討した.文書を格文法に変換する手法は既発表の技術を利用した.その結果,スペクトル分析をより精密に行うことが可能なことを確認することができた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 類似既存システムの情報を利用した要求獲得支援システムの開発と評価2010

    • 著者名/発表者名
      海谷治彦, 北澤直幸, 長田晃, 海尻賢二
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌

      巻: J93-D ページ: 1836-1850

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 要求変更によるソースコードへのインパクトを分析するシステムの開発と評価2010

    • 著者名/発表者名
      海谷治彦, 長田晃, 原賢一郎, 海尻賢二
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌

      巻: J93-D ページ: 1822-1835

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Improving Reliability of Spectrum Analysis for Software Quality Requir ements using TCM2010

    • 著者名/発表者名
      Haruhiko Kaiya, Masaaki Tanig awa, Shunichi Suzuki, Ibmonori Sato, Akira Osada, Kenji Kaijiri
    • 雑誌名

      IEICE Transactions on Information and Systems

      巻: E93-D ページ: 702-712

    • 査読あり
  • [学会発表] Towards an Integrated Support for Traceability of Quality Requirements using Software Spectrum Analysis2010

    • 著者名/発表者名
      Haruhiko Kaiya, Kasuhisa Amemiya, Yuutarou Shimizu, Kenji Kaijiri
    • 学会等名
      ICSOFT2010
    • 発表場所
      アテネ,ギリシャ
    • 年月日
      20100722-20100724

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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