研究概要 |
従来のソフトウェア開発技法では,既存のパッケージやコンポーネントの再利用が不十分であり,アプリケーションの一部分または全体をプログラミング言語を用いて記述する必要があるため,それに見合った開発期間が必要とされてきた. 今回,ユーザインタフェース中心のフロントエンドサブシステムに用いられるフレームワーク主体のUI駆動型開発と,ワークフローとビジネスロジック中心のバックエンドサブシステムに用いられるビジュアルモデリング主体のモデル駆動型開発を統合する開発技法により,業務の専門家主導のアプリケーション開発の可能性を示した. すなわち,小規模Webアプリケーションを対象に,エンドユーザ(業務の専門家)自身がWebアプリケーションの仕様を記述することでWebアプリケーションのコードを自動生成するツールを開発した。また、そのツールの適用実験により、エンドユーザによるWebアプリケーション開発が可能であることを確認した。 開発したツールは3種類である.まず,モデリングツールを用いて画面フォームとその関連を定義する.次に,変換ツールを用いて,画面フォームをアプリケーションフレームワークStruts2のビジュアルフォーム(JSP)などに変換する.最後に, Javaコードを自動生成する.これらのツールを図書管理システムの開発に適用して,その実現可能性を実証した.
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