研究概要 |
従来のソフトウェア開発技法では,既存のパッケージやコンポーネントの再利用が不十分であり,アプリケーションの一部分または全体をプログラミング言語で記述する必要があるため,それに見合った開発コストと開発期間が必要とされてきた. 本研究では,ユーザインタフェース中心のフロントエンドサブシステムに用いられるフレームワーク主体のUI駆動型開発と,ワークフローとビジネスロジック中心のバックエンドサブシステムに用いられるビジュアルモデリング主体のモデル駆動型開発を統合する開発技法により,業務の専門家主導のアプリケーション開発技法を研究してきた. 20年度に研究試作したモデリングツールをベースに,画面フォームとその関連をビジュアルに定義して,その内部表現を抽象フォーム(XML形式)とするとともに,21年度に研究試作した,XMLドキュメントからビジュアルフォーム(JSP形式)を自動生成するツールを実装言語(XSLT)を用いて発展させ,図書管理システムを対象に適用評価を実施した. 本ツールの利用により,小規模Webアプリケーションをエンドユーザ(業務の専門家)自身が開発できることを実証した.
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