平成22年度の研究計画に基づき下記の研究成果を得た。 (1)全ての軸に対する融合変換アルゴリズムの開発 全ての軸に対応するために、式の情報を使うことなく、文脈情報だけを用いたアルゴリズムを開発した。 (2)スキーマを用いたアルゴリズムの開発 スキーマを用いることでエレメント構築子によって新たに構築されるノードだけでなく、入力データベース中のノードに関する文脈情報を得ることができ、これを用いることでアルゴリズムをより一般化することが可能となった。 (3)より応用に近い問合せによる実験 ソフトウェア開発のモデル変換などで用いられているCustomer20rderを用いて書き換えアルゴリズムの効果を示した。 更に、本研究の成果は以下のことについて適用可能であることがわかった。 (A)"unordered mode"での適用 XQueryで順序を考慮に入れない"unordered mode"でも有効に働く。 (B)非決定性問合せ式の検出 間合せ式の非決定性検出は、意図しない結果を含む場合があるので有用である。
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