研究課題
平成21年度までに開発したウェルエイジングミドルウェア技術に基づき、中・高齢者見守りのための「アドバイス生成機能」を開発した。また、これまで本研究で開発したミドルウェアを用いて、評価用アプリケーションとして「高齢者マルチメディア見守り支援システム」を開発し、評価実験を通じて本研究の総合評価を行った。具体的な各研究課題の研究実施状況は以下の通りである。(1)ウェルエイジングミドルウェア技術中・高齢者が安心して便利に利用できるウェルエイジング・アプリケーションの開発を支援するミドルウェアの設計・実装を行った。本年度は以下の1項目について研究開発を進めた。i)アドバイス生成機能の開発:中・高齢者向け領域オントロジに基づき、高齢者見守り支援におけるプライバシレベルやQoSレベルの設定アドバイス生成を行う「アドバイス生成機能」を開発した。(2)高齢者見守り支援システムの構築(1)の技術の評価用アプリケーションとして、在宅の高齢者を遠隔から適切な品質・プライバシー保護レベルのもとで見守る「高齢者マルチメディア見守り支援システム」を開発した。本年度は以下の3項目について研究開発を行った。i)評価用アプリケーションの実装:平成21年度に行った初期プロトタイプ実装をベースに改良を加え、高齢者マルチメディア見守り支援システム(ver.2)の設計・実装を行った。ii)評価実験:高齢者マルチメディア見守り支援システム(ver.2)を用い、小規模実験環境上で見守り実験を実施し、実用上の有用性、問題点を抽出した。iii)提案技術の総合評価:評価実験の結果を分析・整理し、本提案の有効性、適用範囲、効果などの観点から検証を行い、総合評価を実施した。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (3件)
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