研究概要 |
ハイブリッドノード構成型アドホックネジトワークにおけるユニキャストプロトコルについては,車車間通信や無線センサネットワークにおいて,電源供給型固定ノードの配置比率がルーチングプロトコルに与える影響も考慮しながら,クラスタヘッドの最適な配置と,クラスタ内通信とクラスタ開通信の負荷分散化により,各利用目的に応じて解析,シミュレーションによる評価を進めた.並行しで大学構内に構築している無線LANメッシュネットワーク,センサネットワークを利用した実環境での実験も行い,その結果最適なプロトコルの発見的な近似解が得られた. コンテンツ配信に適したマルチキャストにおける高信頼かっ高品質な通信方式については,長パケットで単方向のストリーミングが代表的な動画,単パケットを一定間隔で双方向に同時通信を行ラ音声,インタラクティブな対話形態での文字情報,大容量ファイルのバッチ転送などメディアに応じた,それぞれにおける最適なマルチホップ・マルチキャスト通信方式の検討を行い,k-hybridマルチキャストと呼ぶ新方式を考案した.この方式は,各メディア毎に異なる通信帯域,スループット,遅延,ジッタ,パケット損失率の要求に対して,従来の方式よりもきめ細かく対応できるという優位性がある. センサネットワークにおけるネットワークの長寿命化方式については,中継ノードに接続される最大センサ数を動的に変動させることによって,ノードの消費電力を平均化する新方式を提案した.この方式は,中継ノードに接続される最大センサ数を単に平均化するのではなく,シンクノードへの一方向上りトラフイックが集中するセンサネットワークにおいて,センサの密度や配置に応じて,シジクノード付近のトラフィックを優先的に掬制する.その結果,中継ノード全体の消費電力が平均化しネットワークの寿命が最大化することが可能になった.
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