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2008 年度 実績報告書

モバイルアドホック網による洋上情報配信システム

研究課題

研究課題/領域番号 20500065
研究機関神戸大学

研究代表者

高木 由美  神戸大学, 工学研究科, 助手 (70314507)

研究分担者 太田 能  神戸大学, 工学研究科, 准教授 (10272254)
キーワードルーティングプロトコル / 無線アドホックネットワーク / 移動通信
研究概要

本研究の目的は、27MHz/40MHz帯1Wディジタル無線(チャネル伝送速度1,200bps)を用いた海上無線アドホックネットワークの実現に向け、送信電力制御によりスループット特性を改善することにある。
本年度は、送信電力制御と組み合わせる経路制御アルゴリズムの候補として、AODV、 OLSR、 ZRPを、オーバーヘッド、データの到着率、通信成功率、スループット、遅延時間の観点から、商用シミュレータQualNetを用いて比較することを計画していた。このうちZRPは、27MHz/40MHz帯1Wディジタル無線で用いられている仕様(物理層パラメータ、メディアアクセス制御層パラメータ)に変更した条件下では、ZRPの制御パラメータを調整しても正常に動作しなかった。そこで、ZRPを候補から外し、同じくハイブリッド型に分類されるFisheyeを加えて実験を行った。その結果、船舶が静止しており、セッション数が10本以下の場合では、船舶数(50〜200隻)に関わらずAODV、 Fisheye、 OLSRの順にオーバーヘッドが大きくなることがわかった。
また、典型的な漁業操業形態を調査してシミュレーション上に構築した船舶移動モデルを用いて、AODV、 OLSR、 Fisheyeの比較を行った。その結果、送信データレートを変化させても、近く(5km未満)の船舶間通信は、AODVが高いスループットを示した。一方、遠く(5km以上)の船舶問通信では、送信データレートが大きくなるにつれ、OLSRが高いスループットを示した。
これらの結果から、基本的に近くの船舶間での通信が多いため、AODVを候補プロトコルとする。来年度は、この経路制御プロトコルに電力制御を施し、シミュレーション評価を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 狭帯域海上アドホック通信のための分敞型送信電力制御の提案と評価2009

    • 著者名/発表者名
      岡田和也
    • 学会等名
      砲子情報通信学会IN/NS合同研究会
    • 発表場所
      沖縄県中頭郡
    • 年月日
      2009-03-04
  • [学会発表] 狭帯域ディジタル無線を用いた海上アドホックネットワーク用ルーティングプロトコルの評価2008

    • 著者名/発表者名
      岡田和也
    • 学会等名
      電子情報通信学会通信ソサイェテイ大会
    • 発表場所
      神奈川県川崎市
    • 年月日
      2008-09-17

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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