研究概要 |
移動体を含む対象間のコミュニケーションや協調行動,無線ICタグが付けられた対象と仮想空間との接続を容易にする複合現実感が創る新たなユビキタス環境を構球するためのアドホックセンサネットワークの構築法について,平成21年度は下記の研究を行った。 1. システムの試作.屋内環境での実験および改善 (1) 前年度設計・開発した基本的な機能単位を実装し,ユビキタス・アドホック・センサネットワークシステム(UASN : Ubiquitous Adhoc Sensor Network)のプロトタイプの基本機能を試作した。また,前年度の学会で出された意見やコメントに基づいて,必要な改善を行った。 (2) IPv6ネットワークとセンサネットワークとの接続部分,センサネットワーク内の膨大な数のセンサから時々刻々と収集される大量のセンサ情報の視覚化部分,利用者が端末から膨大なセンサデータを処理するデータマイニング部および移動体間の協調機構を設計・開発した。 (3) U-ASNの試作版を屋内環境で動作させ,問題点を洗い出し,必要な改善を行うとともに,提案したシステムの有効性・有用性について,事前評価を行った。 2. 研究成果の考察と中間まとめ 屋内予備実験の結果を検証し,システムとその事前評価結果をまとめて,本研究の成果を北海道および宮崎で開催された国際セミナおよびシンポジウムで発表し,今後の研究の展開に反映させることとした。
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